2020年7月20日三
 ニュースメディアの新華網によると、応急管理省は19日、7月以降に起きた水害により、江西、安徽、湖北、湖南など24省(自治区、直轄市)で2385万7000人が被災し、死者と行方不明者が31人に上ったと発表した。同省によると、被災者のうち203万9000人が避難した。(写真はRFIのキャプチャー)

 同省によると、7月以降の水害による家屋の被害は倒壊が1万6000戸、損壊が15万1000戸、経済的損失は643億9000万元(9880億円)。過去5年間の平均に比べ、避難者は53.6%増加する一方、死者は82%、倒壊家屋は78.3%、経済的損失は5.9%それぞれ少なかった。

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、長江流域の各省・市では川と湖沼のほとんどで洪水の警戒水位を突破。三峡ダムは洪水の警戒水位を15メートル上回った。長江、洞庭湖、ハ(番におおざと)陽湖、太湖(一江三湖)はいずれも、周辺地区が厳しい状況に直面している。

 うち三峡ダムは18日、「長江2020年第2号洪水」が到達し、流入量は毎秒6.1万立方メートルに達し、水位は警戒水位を15メートル上回る160.17メートルになった。放流量は毎秒3.3万平方メートルだった。19日の流入寮は5.8万立方メートルに減ったが、放流量は3.6万立方メートルに拡大した。

 新華社は18日、三峡ダム当局の計測結果を基に「位置の変化、漏水、変形が起きている」としたが、「主要データは、正常の範囲内にある」と報じた。ただ、同社の報道はデータを伝えていない。

★参考情報★
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