不動産開発を中心とする複合企業、大連万達集団(本社・北京市)のトップで、中国一の資産家、王健林董事長はこのほど、米CNNの取材に対し「中国不動産市場で史上最大のバブルが起きている」と異例の警告を行った。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。



 



 王董事長は、中国不動産市場のバブルについて「私には解決法が見つからない。政府は不動産購入や住宅ローンの貸付の制限など各種の対策を行ったが、効果がない」と述べた。





 中国紙・第一財経日報によると、王董事長は「中国経済はまだ底打ちしていない。レバレッジの解消を急ぎすぎると、経済がさらに損なわれる。われわれとしては、経済が回復し、レバレッジと債務が解消するのを待つしかない」と述べた。ただ、王董事長は「中国経済のハードランディングは心配していない」と話している。





 報道によると、万達集団は不動産事業を徐々に縮小、レジャー、スポーツ、観光など潜在的に成長が見込める他の領域に経営資源を投入している。



 



(参考)http://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/jingmao/hc-09292016110024.html