世界のパソコン用ヒンジ市場で4分の1のシェアを持つ、日系OEM(相手先ブランドによる生産)メーカー、SAEマグネティックの広東省東莞市の工場でこのほど、人員整理のうわさをきっかけに、従業員約150人が会社側の説明を求めて、3日連続でデモ活動を行った。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が23日伝えた。

 同社は、東芝、ウエスタン・デジタル、シーゲートなど世界的企業から生産を受託している。約150人は事務棟や工場入口に集まり、人員整理計画と補償の詳細について、経営側に説明するよう求めた。

 RFAによると、同社は従業員のデモがあったことを認めたが、参加者が約1万人に上ったとするネット情報は否定した。また、デモを行った従業員も職場復帰した。親会社のTDKの広報担当者は「デモについては、よく分からない」と話した。

 従業員によると、SAEマグネティックの東莞市の工場では受注が減り、2016年に入っても状況が改善していない。残業が減り、月給は2000元(3万4000円)で、生活が苦しいという。



(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2016/04/201604230623.shtml#.Vx2P-TCLTIU