2020年2月24日通台湾・中央通信社によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、都市封鎖が1カ月余り続く湖北省武漢市で、感染対策本部が24日午前、持病があるなどの理由があれば、市外出身者に対し、武漢を離れることを許可すると通知した。しかし、通知は上級機関の許可なく出されたとして、まもなく取り消された。

 武漢市の対策本部は、同ウイルスの肺炎患者が多発したため1月末に、都市の閉鎖を宣言した。しかし、24日午前、感染防止活動上の必要や、特殊な持病があるなどの理由があれば、市外出身者の市外への離脱を認めると発表した。ただし、一斉の離脱を避け、秩序正しく安全な実施を求めた。

 しかし、対策本部は通知を出してから数時間後、「通知は対策本部指揮下の交通関連の部門が、上級の検討と許可を得ず発したおもの」として取り消し、関係者を厳しく処罰すると発表した。

 香港メディアの東網よると、中国のネット上では、通知の発出と取り消しについて「朝令暮改」との批判の声が上がった。