2020年1月9日靴 国家市場監督管理総局が発表した子ども靴など51種類に対する品質調査の結果、スポーツ靴の有名メーカー、上海回力鞋業有限公司(回力鞋業、上海市)の子ども靴から、基準を超える量の可塑剤「フタル酸エステル」が検出された。同社によれば、問題の製品は製造販売を中止し、売り場から撤去した。フタル酸エステルは、生物の成長などに異常を起こす内分泌かく乱物質(環境ホルモン)の1つとされる。経済メディアの新浪財経が伝えた。

 フタル酸エステルが検出されたのは、2019年7月に製造された子ども靴1製品。回力鞋業によると、同じ製品が2カ月間された。同社は、製造数量は明らかにしていない。中国新聞網によると回力鞋業は、外部から購入した材料に問題があったと説明している。

 フタル酸エステルは、弾力性や耐久性を高めるため、靴の製造でしばしば使われる。しかし、世界保健機関(WHO)によると、環境ホルモンの一種で、多量に接触すると男性の生殖能力に影響したり、乳がんの原因になる恐れがあるとされる。

 同総局が発表したリストによると、台州西西竜体育用品有限公司、温州市拍一拍手児童用品有限公司の製品も、基準を超えるフタル酸エステルが検出された。

 回力鞋業は1927年創業の老舗メーカー。スポーツ靴、雨靴、サンダルなどを製造している。投資会社の上海華誼集団投資有限公司(上海市)が全株式を保有している。



★参考情報★
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