2019年12月18日煤貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州の安竜県にある安竜県広隆炭鉱で17日午前1時半ごろ、「ガス突出」事故があり、当時作業中だった23人のうち14人が死亡した。残り9人のうち7人は地上に逃れたが、2人が取り残されている。経済メディアの毎日経済新聞が17日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 貴州省当局も事態を重視。ナンバー2の省長が現場に急行し、救助作業を指揮するとともに、事故原因の調査を進めている。ガス突出は、坑道内で大量のガスが岩石とともに一気に噴出するもので、落盤や出水ともに、典型的な炭鉱事故の1つ。

 広隆炭鉱を経営する貴州省安竜県同煤有限公司(同煤公司)は今年4月初め、安全生産に絡み信用失墜行為があったとし、中央政府の応急管理省が発表したブラックリストに掲載されていた。当局が検査したところ、坑井内に無届けの作業場が隠されていたほか、通風設備の不備などがみつかった。

 同煤公司は、債務不履行でもブラックリストに載っているほか、従業員との間で労災事故をめぐる多数の訴訟が起きている。

 中国では今年11月にも、山西省の炭鉱でガス爆発事故があり、15人が死亡、9人がけがした。10月には、四川省瀘州市で落盤事故により7人が死傷、広西チワン族自治区河池市南丹県では高温と有毒ガスで11人が死亡した。

★参考情報★
ーーーーーーーーーー
新型発破装置が爆発 作業員ら8人死亡5人けが 陝西