チタン合金など金属素材メーカーの宝タイ(金へんに太)集団(本社:陝西省宝鶏市)の本社工場で13日午後3時半ごろ、鋳造作業場で大型設備の設置のため掘っていた穴が突然崩れ、作業員3人が生き埋めになった。3人は救出されたが、その後病院で死亡した。ニュースサイトの央視新聞が伝えた。
宝鶏市党宣伝部によると、当局が事故原因を調査中。同社は、緊急に全社の操業を中止し、工場内の安全の点検を行った。同市の労災担当部門も、市内各企業に安全状況の確認を指示した。
中国では工事中の崩落による死傷労災事故が多発している。10月28日には、貴州省貴陽市観山湖区の建設中の地下駐車場で崩落事故があり、作業員14人が生き埋めになった。うち3人が自力で脱出、1人が無事だったが10人が行方不明になった。
10月の14日は、吉林省白城市の経済開発区で改装工事中の銀行のオフィスビルが突然崩落し、作業員5人が死亡、4人が負傷した。5月には上海市中心部で、自動車修理工場が改築工事中に崩落、作業員25人ががれきに生き埋めとなり10人が死亡した。
★参考情報★
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●建設中の地下駐車場が崩落 作業員8人死亡2人けが 貴州
●銀行ビル工事中に崩落 作業員5人死亡、4人けが 吉林
●石灰工場で建屋とタンク崩落 3人生き埋め、2人死亡 山西