2019年12月12日蚊広東省衛生健康委員会は10日、33歳男性のジカ熱を発症したと発表した。男性は6月からカンボジアで働いていたが、8日に帰国した。香港紙・星島日報(電子版)が11日伝えた。

 同省深セン市の空港から入国時、税関が男性が発熱していることを発見。深セン税関と深セン疾病対策予防センターの検査でジカウイルスへの感染が確認された。同センターは、男性がいた地点で蚊の駆除を行った。

 ジカ熱はヤブ蚊が媒介する伝染病。世界保健機関(WHO)の2018年7月のまとめだと、南アメリカを中心に世界86カ国・地域で発症者が確認された。

 WHOによると中国は、媒介するヤブ蚊はいるが、これまで流行の報告はない。16年以降、10日に見つかった男性を含め30人の感染を確認した。いずれも海外からの帰国者で症状は軽い。

 昨年10月には、広東省広州税関が、モルディブから帰国した男性のジカウイルスの感染を確認した。16年には広東と北京でベネズエラから帰国した女児を含む男女3人が感染しているのがみつかった。

★参考情報★
ーーーーーーー
今年初のジカ熱患者を確認=モルディブから帰国-広州
北京でジカ熱患者1人を確認、ベネズエラから帰国