米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、香港政府が警察による暴力行為を調査するため設置した「香港独立監察警方処理投訴委員会(監警会)」が招請した外国人専門家チームが11日、いっせいに辞職した。独立した調査権限がないことなどを理由としている。(写真はRFAのキャプチャー)
香港では今年6月に「逃亡犯条例」改正案反対のデモが起きてから、警察による暴力が激化し、市民の間で、行き過ぎた行為に対する調査を求める声が高まっていた。
監警会は今年9月、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの5人の専門家を招請。監警会の調査の信頼性を高め、見方に偏りがないようにするよう助力を仰いでいた。
しかし、専門家チームは辞職にあたりコメントを発表。「監警会の権限、能力、独立した調査能力には、明らかに欠陥がある」と指摘し、活動を続けるのは困難とした。
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