2019年11月22日鼠 法定伝染病の肺ペストの感染者と診断された2人の出身地、内モンゴル自治区シリンゴル盟ソニド左旗で、今年夏からねずみが大量発生していたことが分かった。民家で仕掛けたネズミ捕りの粘着板で、一晩で8~9匹を捕まえたこともあったという。台湾・中央社が伝えた。(写真はRFIのキャプチャー)

 現地の共産党宣伝部は今年5月、ネズミの大量発生を公表していた。しかし、地元住民は11月12日に2人がペストと診断されるまで、誰もネズミと関連を考えなかったという。現在、地元では街路から人影が消えている。

 また、新たに感染者が見つかった内モンゴル自治区シリンゴル盟の「ジョウ(金へんに襄)黄旗」では、道路封鎖などの感染拡大防止策が始まった。出入りするバスなどの乗客は、下車して体温測定が求められ、身分証明書情報と目的地の届け出が命じられている。

 香港衛生署衛生防護センターの発表によると、内モンゴル自治区の男性(55)が16日、「腺ペスト」と診断された。男性は感染前、野生のウサギを食べていた。腺ペストはペストの一種だが、通常はヒト間の感染は起きない。

 また、同センターによると、内モンゴル自治区の男性(48)と女性(46)が12日までに、肺ペストと診断された。男性は牧畜業、女性はその妻。肺ペストはペストの一種で、感染性が高くヒト間で飛沫により伝染する。

★参考情報★
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