2019年10月22日林 英紙フィナンシャル・タイムズは、中国が香港の林鄭月娥行政長官を中継ぎの後任に交代させることを検討していると報じた。米公共放送ボイス・オブ・アメリカが23日伝えた。 (写真はVOAのキャプチャー)

 習近平国家主席が交代を決断すれば、林鄭長官の後任は3月に就任し2022年まで務めることになる。消息筋は同紙に「中国政府は、香港の情勢が安定してから指導者交代を最終決断したいと考えている。暴徒に屈したとみられたくないためだ」と述べた。
 消息筋によると、後任には香港金融管理局の陳徳霖総裁か、香港政府の財政局長と政務局長を歴任した唐英年氏が候補に挙がっている。

 香港政府が今年4月、犯罪容疑者の中国移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正案を立法会(議会)に提出後、香港は最近数十年で最大の危機に直面。6月以降、延べ数百万人の市民が改正案の撤回を求めデモを続けている。林鄭長官は9月に改正案の撤回を発表したが、デモは終わっていない。

★参考情報★
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