2019年9月26日蔡中国の対台湾政策を管轄する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は25日、約1年前、福建省泉州市に渡航後に失踪した台湾人学者の蔡金樹氏について、「国家の安全を害する活動」の疑いで2018年7月拘束され、当局の取り調べを受けていると発表した。台湾・中央社が25日伝えた。(写真は中央社のキャプチャー)

 馬報道官によると、当局は蔡氏の家族に通知済みで、一部メディアが報じるように行方不明ではない。中国当局は法律に則り事件を処理しており、蔡氏の権利は保障されているという。

 蔡氏は「台湾両岸関係協会聯合会」の主席で60歳。18年7月、福建省泉州市で開かれた見本市「両岸食品交易会」に参加した際、ホテルをチェックアウトした後に行方不明になった。家族が、中国の対台湾交流窓口機関、海峡両岸関係協会などに問い合わせていた。

 国台弁は13日にも、台湾・屏東県枋寮郷の行政顧問の李孟居氏を「国家の安全を害する罪」の容疑で拘束し取り調べていることを明らかにした。また、民主進歩党(民進党)の元職員でNGO(非政府組織)職員の李明哲被告が17年、国家政権転覆罪で懲役5年の判決を受け、服役している。


★参考情報★
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