2019年7月30日精 中国本土のニュースサイト、澎湃新聞によると、安徽省や江蘇省・南京など中国6都市の警察は28日、漫画アニメなど日本文化を崇拝し、反中国的な発言や言動を行う「精日分子」(精神的日本人)9人を一斉摘発した。(写真はFRAのキャプチャー)

 各警察の発表によると9人は、中国を侮辱する内容の漫画や、旧日本軍人の軍服姿の画像、反中国的な言論をネット上で流布した疑い。国家のイメージを悪くする、民族の尊厳を汚す、歴史を歪曲する、社会に悪影響を及ぼすなどの違法行為を行った。

 香港・星島日報によると、「精日分子」とは、日本軍国主義を崇拝し、自身を日本の軍国主義者と同一視する非日本人のこと。旧日本軍の軍服を着て、中国内の戦争遺跡で記念写真を撮るなどしている。王毅外相は「中国人のくず」と呼び激しく批判した。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)は、6月の、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)で安倍晋三首相と習近平・中国国家主席が、両国の友好関係の発展を約束するなど日中関係が改善に向かう中、一斉摘発をいぶかる見方も出ている。また、言論やコンテンツを刑事罰で取り締まることへ疑問の声も出ている。
 

★参考情報★
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