2019年6月7日露習近平・中国国家主席が5日、3日間の予定でロシア訪問を始め、初日からプーチン大統領と個人的な親密さを演出した。両国とも、貿易紛争や経済制裁で対立する米国に対抗する狙いがあるとみられる。ただ、友好と反米は見せかけとの見方も出ている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)6日伝えた。

 習主席は5日、モスクワに到着後、中国がパンダを貸し出したモスクワ動物園をプーチン大統領とともに訪問。また、中国の自動車メーカー、長城汽車がモスクワ近郊のトゥーラ州に建設した工場を共に視察した。さらに、ボリショイ劇場で行われた中ロ国交樹立70周年の記念活動にも望んだ。

 ロシアの軍事・政治専門家であるミハイル・アレクサンドロフ氏は「ロシア、中国とも米国の圧力に直面しており、互いの力を借りて対抗したがっている」と指摘。一方で「中国は米国市場から離れられない。ロシアは、米国に制裁を解除してもらいたい。両国とも表面上、友好と反米を見せているだけ」と述べた。

★参考情報★
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