2019年5月30日稀 中国政府系メディアがこのほど、国家発展改革委員会の責任者へのインタビュー記事の中でレアアースの希少性を強調し、米中貿易紛争の中で中国がレアアースを報復手段として用いる可能性が出てきた。対米禁輸などの恐れがあるが、専門家は「短期的には打撃があるが、効果は非常に限られている」と指摘している。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 世界のレアアース資源の埋蔵量の30~40%は中国にある。原材料のレアメタルの輸出量だと80%が中国製。中国紙・環球時報の胡錫進編集長もミニブログで「中国は現在、レアアースの対米輸出規制を検討している」と述べた。

 米ノートルダム大のユージーン・ゴールツ教授は「中国が禁輸に踏み切れば、米国のハイテク産業は確かに影響を受ける。しかし、実際の効果は非常に限られる」と述べた。世界各国への輸出のほか、レアアースを使った電子製品や磁性材料の輸出もできなくなり、中国の産業も大きな打撃を受けるという。


★参考情報★
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