2019年3月13日商米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、米中貿易交渉は最終段階に入り、両国は合意文書の取りまとめを進めている。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は12日、米上院公聴会で米中貿易交渉が最終的に破局となる可能性があると述べた。(写真はVOAのキャプチャー)

 中国国営新華社通信によると、通商交渉で中国側代表を務める劉鶴副首相が12日、ライトハイザー代表、ムニューシン財務長官と電話会談した。双方は、具体的な中心的な課題について交渉を行うととともに、次の段階の作業内容を確定したという。

 ただ、ライトハイザー代表は上院での証言で「米中は数週間後に合意に達する可能性がある。しかし、なお重大問題が未解決だ。米国に有利なやり方で解決しなければ、米国は合意文書に署名しない」と語った。
 米中の交渉内容に詳しい、アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のシザーズ研究員は「米中の最大の隔たりは、合意内容を確実に具体化するためのメカニズムだ。米国は中国が合意内容を守らなければ、一方的に制裁関税をかけられるようにしたいが、中国側が強く反発している」と話している。

★参考情報★ 
ーーーーーーーーーー
米中貿易協議でUSTR代表、「やるべき事多い」 楽観論けん制 
中国進出の米国企業、4分の1が投資延期 生産移転も5分の1
米中貿易戦争が中国企業直撃 春節休業前倒し、大量解雇も