2018年12月21日蔵 トランプ米大統領は19日、米国民がチベット訪問を制限された場合、中国に対抗措置を取る「チベット相互入国法」に署名し、法案が成立した。中国外務省は「受け入れられない」と強く反発している。香港紙・蘋果日報(電子版)が21日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 同法によると、米国務省は今後90日間の観察の結果、米国の外交官、記者、観光客らが中国当局にチベット旅行を制限されたことを確認した場合、米国側は制限を決めた中国係官の米入国を禁止する。また、同省はチベット旅行規制の状況を、毎年1回議会に報告する。

 同法、共和党のマクガバン上院議員が今年4月に法案を提出。ルビオ・共和党上院議員ら超党派の14人が共同提出者に名を連ねた。今年9月に下院、12月に上院を通過し、ホワイトハウスに送られた。

 ルビオ上院議員は、同法成立の背景について、中国政府が米国民のチベット訪問を制限しているのに、中国の外交官、記者、観光客は米国内を自由に旅行しており、外交対等の原則に反すると指摘した。

 中国外務省の華春瑩報道官は20日「重要分野で両国の交流に重大な障害を及ぼす」などと述べ強く反発。「2015年以降、米国人だけで4万人がチベットを訪れた。気象と地理的な理由から、外国人のチベット訪問を管理することは必要だ。米国の関連法は偏見に満ち、中国は決して受け入れられない」と述べた。

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