2018年12月21日諜 米司法省は20日、ワシントンで、ハッカー集団「APT10」に属する中国人2人を起訴したと発表した。2人は朱華と張士龍の両容疑者。ワシントン・ポスト紙によると、APT10は米国のほか英国、日本、カナダ、オーストラリアなどで情報窃取していたとみられる。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)などが20日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 調べによると、世界数十カ国で米国企業に対するサイバー攻撃を行った疑い。ローゼンスタイン司法副長官によると、APT10は、米国のクラウド・コンピューティングサービス会社で、システムの運営・管理を代行する「マネジメント・サービス・プロバイダー」(MSP)のデータシステムに侵入し、米国企業の秘密を盗んでいた。

 ニューヨーク南地区・連邦検察官によると、APT10は中国当局と関係が密接。APT10は過去12年にわたり米国の企業・政府機関45カ所の情報システムに侵入。この中には、米航空宇宙局(NASA)、米エネルギー省、米海軍などが含まれていた。 連邦検察官は「起訴した2人、APT10、中国の情報機関に対し、米政府はあらゆる行動を取る。法の外に逃れることはできない」と述べた。