2018年10月3日呆米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、英保守党が9月30日、バーミンガムで香港の民主派政治家らを招いて座談会を開いたところ、中国人女性が出席者を大声で批判した上、スタッフに暴力を振るう騒ぎを起こした。(写真はRFAのキャプチャー)

 女性は中国中央テレビ局の孔琳琳記者で、警察に一時拘束された。英国駐在の中国大使館は、主催者に謝罪を要求した。

 座談会は「損なわれる香港の自由、自治、法治」をテーマに同党のフィオナ・ブルース議員が主催し、約80人が出席。香港から民主派政治家の羅冠聡、李柱銘、戴耀廷の各氏らが招かれた。

 質疑応答の際、香港の人権団体、香港監察(ホンコン・モニター)の羅傑斯主席が「中国と中国人の成功を祈っている」などと発言中、孔記者が立ち上がり「うそつき。中国を分裂させたいのか。あなたらは中国人なんかじゃない。みんな売国奴だ」などとと叫んだ。

 ブルース議員が立ち去るよう要求したが、孔記者は拒否。ボランティアの香港人スタッフが退去を求めたところ、孔記者が平手打ちした。まもなく警察官が孔記者を連行した。

 中国大使館は、香港問題は内政問題だとして座談会の開催に対し不満を表明。さらに「英国は言論の自由を標榜しているのに、中国人記者の発言を妨害し、人身の自由を侵害した。受け入れられない」などと批判した。