2018年9月26日空 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米軍筋の話として、米強襲揚陸艦ワスプなど米艦艇2隻が来月予定していた香港寄港を中国が拒否したと報じた。中国はまた、現在訪米中の軍高官を呼び戻したという。米中両国はこのところ、経済、軍事面で対立を深めている。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が25日伝えた。(写真はVOAのキャプチャー)

 ワスプなど米艦艇2隻は先月、長崎県佐世保港を出港。グアムと北マリアナ諸島で台風22号関連の救難活動を行った後、東シナ海を航行している。

 米国務省は中国の寄港拒否について「米国は長らく香港寄港を実現してきた。今後も寄港は続くと予想している」とのコメントを発表した。

 中国は2016年4月にも、南シナ海情勢が緊迫した際、米空母ジョン・C・ステニスの香港寄港を拒絶したことがある。

 香港メディア東網によると、中国外交部の耿爽副報道局長は25日「米軍艦艇の寄港は、その都度、審査の上で許可している。外国軍艦の香港寄港の可否は、外交の範囲に含まれる」と述べた

 米中両国は軍事、経済で対立を深めている。米国務省などは20日、米国の制裁対象であるロシアから戦闘機などの兵器を購入したとして、中国の最高軍事機関、中央軍事委員会の装備発展部と李尚福部長に対し制裁を行うと発表した。24日には、米中両国政府が2000億ドル相当の中国商品、600億ドルの米国商品に対する制裁関税をそれぞれ発動した。

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