
甘粛省漢中市政府の26日の発表によると、同市内のダムで20日、タリウムの濃度が異常値を示した。同市政府は21日、緊急対応を発動。直ちに嘉陵江本支流の企業に対し検査を実施するなどの対応を行った。
漢中市生態環境局によると、タリウム発生源は、嘉陵江支流、青泥川沿岸の甘粛省隴南市成県から漢中市略陽県にかけての約2キロの地帯と分かった。同局によると、タリウムの濃度は低下を続けており、飲用の地表水の環境基準を満たしている。甘粛省隴南市成県の観測でも、濃度は環境基準の範囲内に低下した。
なお、甘粛省成県の当局が21日、県内の亜鉛精製工場の排水から、高濃度のタリウムを検出。操業停止を命じた。濃度上昇の原因はまだ公表されていない。
タリウムは有毒物で、摂取すると急性中毒が起き、脱毛や体のまひや痛み、吐き気などの症状が出る。深刻化すると、肝臓や腎臓の機能を痛める恐れがある。
※出典
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_10961289
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_10962255
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_10945738
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