中国国有で送電最大手の国家電網によると、陝西省都の西安市の多数の区で23日、予告の上で停電が起きた。同士市の未央区鳳城八路地区では約15時間も電気が止まった。陝西省は近年、省外への電力販売に力を入れており、11月には広東省への送電を始めた。一方で、発電能力が拡充していないため陝西省内で電力不足が起きているもようだ。香港メディアの東網が23日伝えた。
新京報によると、浙江、湖南、江西など中国南部の各省では計画停電が行われるなど、深刻な電力不足が発生。広東省広州市でも21日、一部で停電が起き、電力不足がうわさされている。当局は他省からの送電で解決を試みており、陝西省からの送電がさらに増える可能性がある。
陝西省は2019年、省内の発電量1466億キロワット時(kWh)のうち22.2%を省外に送電した。今年1~6月の省外送電量は前年同期比で2割以上増えた。しかし、省内の発電容量は2920万キロワット(kW)で、前年同期比8.96%の増加にとどまった。
陝西省は、中国西部地区の電力を東部沿岸地区に送る「西電東送」事業の中枢。河南や山東、河北の各省のほか、四川省にも電力を送っている。
●中国広東省広州市で停電 12時間後復旧、故障が原因と当局★参考情報★
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