日本政府筋は8日、海南省で昨年3月、温泉探査中に拘束された日本人男性が反スパイ罪で今月起訴されたことを明らかにした。日本の報道を引用し、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が9日伝えた。

 中国紙は昨年7月、男性が中国の国家機密を窃取した疑いで、スパイ罪で起訴されるとの見方を報道。日本政府は、男性がスパイ行為をした事実はないとの考えを示していた。

 男性は遼寧省大連市の「大連和源温泉開発咨詢有限公司」の責任者で、昨年3月、海南省で同僚2人とともに測定機器を使って地質調査中、当局に拘束された。報道によると男性は土地の掘削許可を得ていなかった。

 報道によると、中国当局は2015年以降、日本人多数をスパイ行為で拘束しており、現在、少なくとも8人が拘留中。男性を含む7人が起訴された。