2018年6月4日寺 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、マティス米国防長官は2日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で演説し、中国が南シナ海で進める軍事拠点化を強く批判し、「中国は報いを受けることになる」と警告した。(写真は東網のキャプチャー)

 マティス長官は、中国が南シナ海の人工島を軍事拠点化していると指摘。戦略的な要衝である海運の回廊に、地対空ミサイルや電子戦用機器など最先端の兵器を配置し、西沙諸島のウッディー島(永興島)で戦略爆撃機を発着させたことを取り上げた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、マティス長官は「中国が関係国と協力する道を選ばないなら、結果に責任を負うことになる」と警告。米国防総省が、多国間海上訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」への中国の招待を取り消したことに絡み「これは小さな報いに過ぎない。将来はもっと大きな報いを受けると信じる」と述べた。

 マティス長官は「米国は、南シナ海の航行の自由の確保に力を入れる。米国だけでなく、あらゆる大小国の航行の自由のためだ」と語った。