米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版によると、米中両政府は19日、貿易摩擦をめぐる閣僚級協議に関する共同声明を発表し、中国が米国製品とサービスの輸入を大幅に増やすことなどにより、米国の対中貿易赤字を大幅に削減することで合意した。(写真は星島日報のキャプチャー)
トランプ米政権が求めていた、今後2年間に計2000億ドルの貿易赤字削減を含めて、共同声明に具体的数字は盛り込まれなかった。中国側が重視していた中国の通信設備大手、中興通訊(ZTE)への制裁への言及もなかった。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、共同声明は、知的財産権保護に関し、中国が国内法や規則の改正を進めるとした。VOAによると、中国は知財権保護についてこれまでも同様の承諾を繰り返しており、今回の内容には新味がない。
協議の結果に対し中国側は歓迎ムード。国営新華社通信など中国メディアが速報で、閣僚級協議の中国側代表の劉鶴副首相が19日「米中は貿易戦争を戦わず、制裁関税を科さないことで合意した」と語ったことなどを伝えた。
米国側は、今回の米中合意に対し特に喜びを見せていない。ホワイトハウスは共同声明の内容を発表しただけで、コメントは避けた。トランプ大統領も、ツイッターで何も言及していない
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