2018年5月1日労 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、5月1日のメーデー(労働節)を前に、タワークレーンの操作員が待遇改善を求め中国各地でデモを始めた。30日までに湖南、江蘇、広東など16省・市に波及し、各地の政府が対応に追われている。参加者の一部が連行されたとの情報もある。(写真は米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版のキャプチャー)

 操作員のデモは23日に始まり、1週間以内に全国に波及。湖南、河南、山東などの数十都市の街頭でデモ行進が行われた。操作員がネット上に声明文を掲載したが、当局が削除した。

 香港メディアの東網によると、デモに参加した河南省の操作員は、24時間体制で待機を命じられるなど厳しい条件で稼働しているが、残業代や食住など各種手当ての支払いがないと話している。給与は月額5000~6000元(8万6000~10万円)にとどまるという。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語電子版によると、香港の労働運動支援団体「中国労工通訊」の担当者は、今回のタワークレーン操作員のデモは全国規模で行われ、1989年の民主化要求デモ以降で最大規模になると話している。

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