2018 年3月26日南シナ海
 台湾中央社によると、中国空軍の申進科報道官は25日、H6K爆撃機やSu30、Su35戦闘機など軍用機多数が宮古海峡付近と南シナ海を飛行したと発表した。先に米海軍駆逐艦が南シナ海を航行したことへの対抗措置とみられる。(写真は米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版のキャプチャー)

 申報道官によると、宮古海峡の通過は西太平洋で行った実戦訓練のためで、遠洋での作戦能力の点検を行った。南シナ海の飛行はパトロールのためだった。

 また、23日付の中国軍機関紙・解放軍報は、中国海軍参謀部が先に南シナ海で演習を行ったと伝えた。同紙によると、参謀部は、年間計画によるもので、いかなる国家も対象としたものでないとコメントしている。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版は、中国はいかなる敵意もないとの説明を繰り返しているが、南シナ海と台湾周辺での強硬な姿勢は、周辺国と米国を不安にさせていると報じた。 米海軍は23日、「航行の自由」作戦の一環として、駆逐艦1隻を南シナ海で中国が建設した人工島の12カイリ内を航行させた。 

 中央社によれば、これに対し、中国国防部の任国強報道官、外交部の華春瑩報道官はそれぞれ「中国に対する政治的、軍事的な挑発だ」と述べ強く反発した。

 香港中文大・香港アジア太平洋研究所の李風秘書長は24日、中国国防、外交両部の報道官が「政治的、軍事的挑発」とこれまでにない厳しい言葉を使ったことに注目。解放軍がさらに強硬な対応を行う可能性があり、米中両軍が危険の瀬戸際にいるとの見方を示した。

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