新疆ウイグル自治区のヌル・ベクリ主席はこのほど、外国人武装グループの侵入などを防止するため、同自治区の国境に「万里の長城」を建設する計画だと述べた。新疆独立派やイスラム過激派の入国を防ぐ狙いがある。ロイター通信などを引用し、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

 同自治区の国境は5400キロに及び、現代版の長城が完成すれば、約5000キロの万里の長城を上回る可能性がある。同自治区はモンゴル、ロシア、カザフスタン、アフガニスタン、インドなどと国境を接している。

 中国政府系のシンクタンクの複数の専門家が先に、過激派組織「イスラム国」(IS)が壊滅状態となった後、旧本拠地のシリアから同自治区に帰還する過激派が増加し、中国でテロの脅威が高まっていると述べた。ただ、英国の専門家は、このような見方を疑問視している。