中国軍西部戦区は7日、インド軍の無人機が中国領内で墜落したと発表した。中国外交部の耿爽副報道局長は「中国の領土主権侵害だ」としてインドに抗議した。香港のニュースサイト、東網が伝えた。

 インド国防省は、無人機は自国領内で訓練飛行中、技術的な問題で操作不能となり、シッキム州から中国内に入ったと説明した。同省が原因究明を続けている。

 中国のメディアによると、無人機は、中国領内で対無人機システムが発したレーザーで撃墜された。また、インドには無人機製造の技術はなく、墜落した無人機はイスラエル製だという。

 インドと中国の両軍は今年6月から、ブータン西部のドクラム(中国名、洞朗)で70日以上にらみ合いを続けいったん終息した。再び中国との緊張が高まる恐れもある。