トランプ米大統領の8日訪中を前に、北京市内は7日、厳戒態勢に入った。空港高速道路など主要道路で通行規制を行うほか、一部の学校の早めの下校、街路に面したオフィスには窓を開けないことなどを求めている。香港星島日報が7日伝えた。

 交通管理局は同日午後から北京首都国際空港から市中心部に向かう高速道路と目抜き通りの長安街などで通行規制を行うと発表した。同局は市民に対し外出の際は、公共交通機関に振り返るなど対応を呼び掛けている。

 北京市中心部で党本部や要人の住居がある中南海に面した「北京一六一中学」は、「重要な国事活動」を理由に8日午後2時半までに生徒を帰宅させるよう保護者に指示した。

 主要道路の建国門大街のオフィスビル中信国際大廈の管理所はテナントに対し、7~11日まで車の出入りや駐停車の規制を行うと通知するとともに「物の落下を防ぐため」として、窓を開けないよう求めた。