中国軍は同海のパトロール機に実弾を装備させ、緊急事態時の武器使用権を乗員に与えていることが1日分かった。南シナ海の領有権を巡る争いは沈静化しているものの、中国は戦時の警戒態勢を維持している。台湾中央社が1日伝えた。

 中国中央テレビ局(CCTV)によると、中国軍は南シナ海の警戒態勢を「戦闘巡回」レベルに位置づけている。パトロール機は実弾を装備し突発事件が起きた際、乗員は攻撃用のレーダーを照射されるなど深刻な脅威にさらされた場合、武器を発射するかどうかの決定権を与えられている。

 「戦闘巡回」レベルになると、早期警戒機も飛行させ、パトロール機に戦闘の指示を行うのが通例だ。
 中国軍のパイロットはCCTVに「南シナ海での戦闘巡回と訓練の機会を利用し能力を高めて行きたい」などと話している