米軍による地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD)の韓国配備を巡る中韓関係の悪化について、中国外交部の華春瑩報道官は30日、両国関係を正常な状態に戻すため、追加配備をしないなど4条件を実行するよう韓国側に求めた。両国関係は改善の兆しが見え始めた。1日付星島日報が伝えた。

 中国側が実行を望む4条件はほかに▽韓国が米国のミサイル防衛システムに加わらないこと▽日米韓の3カ国の安全協力を軍事同盟に発展させないこと▽中国の安全保障上の利益を侵害しないことーーの3つ。

 中国はTHAADにより自国の軍事情報を探査されることを懸念して韓国に配備中止を要求。韓国企業へのいやがらせや韓国行き観光ツアーの制限など、経済的な圧力を強めてきた。しかし、中韓の外交当局は10月31日、このほど朝鮮半島情勢を巡り意見交換し、「外交関係を正常な発展の道に戻すことで両国が同意した」と同時に発表した。

 韓国の文在寅大統領は、今月ベトナムで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で中国の習近平国家主席と会談する予定。華報道官は「現在、両国が協力し首脳会談の準備を進めている」と述べた。