中印両国の軍人が出席し、両国の建国記念日に両国国境付近で開かれてきた「国境担当者会議」が、今年は開かれていないことが分かった。両国関係は、ブータン西部のドクラム(中国名、洞朗)で中印両軍がにらみ合いを続けた事件の影響で、また完全に改善していないとみられる。インドのメディアを引用し台湾中央社が3日伝えた。

 会議は、2005年から両国の建国記念日に開かれてきた。今年は8月15日のインドの建国記念日の際、インド側の招待に中国側が返答しなかった。また、10月1日の中国国慶節(建国記念日)に当たり、中国側はインド側を招待しなかった。

 会議は儀礼的なもので、国境付近に駐屯する両国将兵と家族が参加し文化的なイベントやスポーツの試合を行ってきた。

 インドのネットメディア「クイント」は、ドクラムでの対立は8月28日に終わったが、中印関係は改善せず、両軍関係は正常化していないと指摘した。