1931年の満州事変発生から86周年の18日、発生地の遼寧省瀋陽市など中国各地で記念活動が行われた。中国軍機関紙、解放軍報は「記憶をなくさないようにしこそ、正義は守れる」と題する論評を掲載、日本の右翼勢力が繰り返し「記憶喪失」の誤りを犯しているとした上で「歴史を繰り返さないため、勝てる軍隊の建設が必要だ」と主張した。香港のニュースサイト東網が伝えた。

 瀋陽市の「九一八歴史博物館」では18日記念式が行われれ、日中戦争14年間の苦しみを象徴するため、鐘を14回鳴らした。中国は従来、日中戦争の始期を1937年の盧溝橋事件(七七事変)と定め「8年抗戦」としていたが、先ごろ「14年抗戦」は満州事変(九一八事変)に変え、小学校などの教科書の内容も改めた。

 同省の14都市でも同日午前9時18分、3分間の防空警報のサイレンを約3分間鳴らし、街路を走行中の自動車もクラクションで呼応した。