北京市西城区の世紀楽天国際服装市場で14日、市場の閉鎖に伴い賃貸契約を一方的に解除されたとして、商店主約2000人が場外で抗議活動を行った。警察と警備員が駆けつけもみ合いとなり、商店主の一部が連行された。博訊新聞網が伝えた。
同市場は今月8日、10月6日に閉鎖するとして賃貸契約解除を通告した。商店主によると、契約期限は20年で賃貸料も一括で支払い済み。商店主は、店内の大量の商品を持ち出す必要があるとして、閉鎖の延期と補償を求めたが、市場の運営会社は補償を拒否した。
14日には商店主約2000人が市場外で抗議活動を始めたところ、警察官ら約1000人が動員された。警備員の一部が商店を殴り警察官が数人を連行したため、一帯が騒然となった。
同市場は北京動物園の近くにあり2005年8月に開業し、8万平方メートルの市場に3200店がひしめいている。政府は金融やハイテク産業の振興を重視しており、同市場のような低レベルの産業は北京から駆逐する考えだという。