中印対決821ジャンムー・カシミール州東部のラダック県付近で15日朝、インドと中国の兵士が互いに投石し、双方に軽傷者が出たと報じられたことについて、中国外交部の華春瑩報道官は21日、インド軍が中国軍のパトロールを激しく妨害したためもみ合いとなり、中国側にけが人が出たと述べた。中印の投石事件に中国政府が公式にコメントしたのは初めて。台湾中央社が21日伝えた。(写真は東網のキャプチャー)

 華報道官によると、中国国境警備部隊が15日、ラダック県パンゴン湖付近の中印実効支配線の中国側をパトロール中、インド軍兵士が体を激しくぶつけてきたため、中国の隊員がけがした。
 華報道官は、インドの行為が国境付近の安寧維持に関する中印の合意に反するとして、インド側に抗議したことを明らかにした。

 ニュースサイト東網によると、インドのコービンド大統領が21日、ラダック県付近を視察した。インド陸軍のラワット参謀総長も20日以降、3日間の予定で同県付近を視察している。インド紙は、大統領の視察の象徴的な意味は大きいと報じた。 上海国際問題研究員の趙干城研究員は「インド高官の頻繁なラダック県訪問は、インド側が予想外に強硬であることを明らかにした」と話している。