遼寧省大連市甘井子区にある、石油最大手、中国石油天然気(ペトロチャイナ)の石油精製施設で17日午後6時40分ごろ火災があった。消防隊員数百人が出動して消火に当たり約4時間後に鎮火した。けが人の情報はない。新華社が17日伝えた。

 鎮火後も消防車が放水を続け、火災現場の温度を下げる作業を続けた。環境当局は、大気と水の汚染の有無について観測を続けている。

 プラントは沿岸部にあるが、同社によると汚染物質の海中への流出はなかった。同社はプラント内に緊急事態用に容積9.8万立方メートルのプール2つがあり、汚染物質を貯める仕組みになっている。プール内には少量の汚染物資が見られた。

 火災発生時、市政府と同社が緊急対応マニュアルを発動。市幹部が出動して現場で指揮した。
 同社の大連の施設では、2010年、11年、14年にも石油精製施設とパイプラインの爆発事故や火災が数件起きた。