米空軍は7日、水上と空中の航行の自由権を示すため、B1B戦略爆撃機2機が南シナ海を飛行したと発表した。南シナ海は各国が領有権を巡り争っており、中でも中国はほぼ全海域の主権を主張している。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

 B1B爆撃機は4日、グアム島を出発して南シナ海を飛行した。G20サミット出席のため独ハンブルクを訪れた、トランプ米大統領と習近平中国国家主席が会談をしようとした矢先だった。 米中首脳は、北朝鮮の核・ミサイル開発をやめさせるため、中国がどのような行動を行えるかについて話し合った。トランプ政権はこれまでも、北朝鮮へ圧力をかけるよう中国に求めると同時に、南シナ海で航行の自由を主張する行動を行ってきた。

 中国外交部の耿爽副報道局長はB1B爆撃機の飛行について「航行の自由を旗印に武力をひからかし、中国の主権と安全を損なうことに反対する」と語り強く反発した。