インドの報道によると、インド北東部シッキム州付近での中国との緊張が1カ月近く続いている。国境地帯で両国が部隊の増強を続けているほか、中国海軍がインド洋に艦艇を増派した。中国メディアによると、中国軍はチベット自治区の海抜5100メートルの地点で戦車部隊の実弾演習を行った。香港のニュースサイト、東網が伝えた。

 同州付近での中印部隊の今回のにらみ合いは、21日間続いた2013年を超え1962年の国境紛争以来最長となる。インド軍増強部隊はにらみ合いの場所からわずか20キロで待機している。中国軍は国境付近で戦車のテストを始めた。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、インド陸軍参謀長が6月29日、シッキム州付近の全線を視察した後「インドは戦争の準備を整えた」と語った。これに対し中国国防部の呉謙報道官は「解放軍はインドとの国境に近いチベットで、35トン軽戦車の戦闘訓練を行った。中国国境部隊は主権と領土を絶対に守る」とコメントした。