22021年4月20日特 上海市で19日開幕した、自動車展示会「上海モーターショー」の米電気自動車(EV)メーカー、テスラの展示場で同日午前、女性が2人が「ブレーキが利かない」などと叫んで車のルーフに登るなどしたため、警備員に取り押さえられた。ニュースサイトの鳳凰網が19日伝えた。

 女性は「ブレーキが利かない」と書いたTシャツを着用で、テスラ車の展示場に出現。この言葉を大声で叫びながらルーフに駆け上がり、車を壊そうとしたため、まもなく駆けつけた警備員に連行された。

 テスラの展示場は一時、警備員10人超が取り囲み、警戒線が張られるなど物々しい雰囲気に包まれた。19日午前11時45分には警戒線が取り除かれ、平常に戻った。

 今回の女性2人は、テスラ車の事故を経験した、元オーナーとみられる。香港メディアの東網によると、テスラはSNSの公式アカウントで、女性2人の訴えは不合理で、会社として妥協するつもりはないとコメント。一方で、製品に問題があれば、徹底的に責任を持つとした。中国の一部メディアは20日、テスラの対応は高慢で、誠意が感じられないなどと批判した。

 テスラが上海市のギガファクトリーで「モデル3」の生産開始後、「ブレーキが利かない」などと訴えるオーナーが騒ぎを起こす例が相次いでいる。

 今年4月には河南省で行われた自動車展示会で、女性オーナーが、事故車とされる「モデル3」を開場入り口に放置。来場した見学者に、自身の事故の経験を訴える騒ぎが起きた。今年3月と昨年5月にも、男女のオーナーらが、ブレーキの不良で事故に遭ったとして、テスラに抗議する模様がネット上に流れた。

★参考情報★
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