中国共産党中央弁公庁は11日、同党創立100周年の7月1日を前に、今年末まで大規模な宣伝活動を開始すると通知した。「永遠に党ととも」をテーマに、共産党と社会主義、祖国の偉大さの称賛を主旋律に、大衆への宣伝と教育活動を行うとした。台湾中央通信社が同日伝えた。

 中国中央テレビ局によると、宣伝教育活動は5月以前の第1段階と以降の第2段階に分けて行う。第2段階の6、7月がピークとなり、7月1日に習近平総書記(国家主席)が行う「重要講話」精神などの宣伝のため、各種のイベントを実施する。

 中国当局は、宣伝と同時に反対する言論への取り締まりも強化する。国家インターネット情報弁公室は、中国共産党史を歪曲したり、中国共産党の指導を批判する言論について、国民からの通報を受け付けるウェブサイトとホットラインを開設した。

 中国共産党の用語では、社会主義制度や中国共産党の指導的地位を否定する思想傾向を「歴史ニヒリズム」と呼び、批判の対象。習総書記も「歴史ニヒリズムにはっきりと反対する」必要があると発言している。