新疆ウイグル自治区昌吉回族自治州フトビ県の豊源炭鉱で10日、坑内で工事中に出水事故があり、21人が逃げ遅れた。11日までに12人の場所が特定できたが、9人が行方不明になっている。台湾中央通信社が伝えた。

 中国のニュースサイト環球網によると、事故発生時、坑内には29人がおり、まもなく8人が救出された。坑内は停電し通信も中断している。地元政府が現地に対策本部を設置し、救援活動を続けている。

 出水事故の現場は「斜坑」で、長さ316メートル。深さ130メートル。坑内の水を排出して作業員を救助するには、長いパイプの設置が必要で、作業が難航している。

 中国ではこのところ、鉱山の事故が頻発。3月には山西省晋中市の炭鉱で「ガス突出」事故が発生、4人が死亡した。山東省煙台市では1月、栖霞市の金鉱で爆発事故が発生。取り残された作業員22人の救出活動が約2週間にわたり行われた。10人以上が死亡した。
中国山東の金鉱爆発事故、国務院が調査へ専門部門