22021年3月11日独 台湾・中央通信社によると、ドイツのマース外相は10日、米シンクタンク「ブルッキングス研究所」主催のイベントで演説し、バイデン大統領の就任で米独関係が改善したとして、人権侵害などに対する中国とロシアへの制裁で、米国と協調する方針を示した。(写真はVOAのサイト画面)

 マース外相は、米独が共通の利益と価値観を守るため、共同歩調を取るべきだが、トランプ前政権時代には協調が欠けていたことに遺憾を表明した。

 マース外相によれば、トランプ前政権時代、ドイツは北大西洋条約機構(NATO)の分担金の未納や、ロシア産天然ガスの輸入問題で米国の圧力をにさらされ続けた。

 マース外相は、今後は制裁などで共同歩調が取れると協調。既にロシア政府によるウクライナ過激派への武器提供や、プーチン大統領の反体制派弾圧で、欧州連合(EU)と共同でロシアへの制裁に乗り出したことを強調した。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によれば、マース外相は一方で「ドイツは、西側と東側が対抗する考えに賛成できない。経済の完全なデカップリングにも不賛成だ。全世界がともに直面する重大問題を解決するため、互いの接触が必要だからだ」と述べた。


★参考情報★
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