22021年3月9日東 雲南省政府の水利庁は8日、降水量の減少のため、同省玉溪や昆明、曲靖、紅河などの各地で干ばつが深刻化していると発表した。3日現在、飲み水不足に直面している住民は、約32万2400人に上るという。中国新聞網が8日伝えた。(写真は東網のサイト画面)

 同省では2020年の各河川の増水期から雨不足が続いており、各河川の平均水量は例年に比べて25%少ない。うち、主要河川の珠江の水量は例年に比べ、本流が63%減、支流が32%減。別の主要河川の紅河は例年に比べ57%減となっている。ダムや湖沼の水量も著しく減少している。

 3日現在の飲み水不足の住民の数は、前週より約3万1600人も増加。家畜約9万3000頭の飲み水も不足しているほか、農地約2万5000haが干ばつの被害を受けた。

 省政府は、井戸178カ所を掘削したほか、給水車4150台を出動させるなどの対策で、住民約33万7700人と家畜9万4900頭の飲み水不足を解決したという。

 同省によれば、省内の干ばつ被害はまだ始まったばかり。今後、農作業が本格化するにつれ、被害が顕在化するとみて、資金を用意するなど対策を強化している。

★参考情報★
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