米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北京市の保健当局がこのほど、新型コロナウイルスのPCR検査で、状況により呼吸器のほか肛門からの検体採取を行うことを決めた。同様の検査は世界で前例がなく、中国製試薬の精度が低いためとの指摘がある。

 北京市当局は20日、無症状感染の児童が出た学校で、児童と教員全員に呼吸器と肛門からの検体採取を実施。1298人から5192件の検体を採取した。また、新型コロナの集団感染が起きた北京市大興区も、患者が出た地域で同様の検査を実施した。専門家は「一部の患者の便から陽性反応があった。肛門の検査を行うことで、検査精度を高められる」と指摘している。

 肛門からの検体採取は時間と手間がかかるため、外地からの北京に入り、集中隔離されているなど一部の対象者に限り行われているもよう。ネット上では「屈辱的だ。北京に戻り春節(旧正月)を過ごす計画だったが、諦めた」などの声が挙がっている。

 新たな検査方法の導入は、中国製のPCR検査試薬の在庫一掃のためとの指摘もある。中国製試薬は昨年、大量に生産されたが精度が低く、昨年3月には一部の国で不合格になった。フィリピン政府の試験では、精度わずか4割との結果もでた。輸出できないため多くの在庫が発生しており、試薬を消費するため新たな検査方法を導入した可能性があるという。

★参考情報★
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中国の新型コロナ新規患者124人 吉林、黒竜江が102人
上海市黄浦区で新型コロナ患者6人 知人間で感染