22021年1月12日台米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、ポンペオ米国務長官は9日、米国が台湾に対し行ってきた、外交官や軍人同士の接触規制を解除すると表明した。同長官は、米政府は過去数十年、中国政府をなだめるため一方的に台湾との接触規制を行ってきたと指摘。「あらゆる自主規制の撤廃に取り組んでいる」と述べた。(写真は東網の画面)

 台湾総統府は、ポンペオ長官に感謝を表明。台湾の呉釗燮外相は「台湾と米国の相互信頼は高まり続けている。台湾が実務的で責任ある外交を行ってきたためだ」と述べ、米国の措置が台湾の外交姿勢への評価との見方を示した。

 中国外務省の趙立堅副報道局長は11日、「断固反対し強く非難する」と反発。これまでの米中合意を守るよう求めた上「1つの中国の原則を守るよう求めるとともに、台湾問題をもてあそぶことをやめ、時代への逆光をやめるよう忠告する」と述べた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、ポンペオ長官は7日、ケリー・クラフト米国連大使が近く台湾を訪問すると発表した。また、中国が6日、香港の民主派50人以上を拘束したことについて、個人と団体への制裁を実施すると発表した。

 中国外務省は、米国連大使の台湾派遣と香港に絡む制裁方針の表明に対し「米国は、大きな代償を支払うことになる」と警告した。

★参考情報★
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