香港・九竜半島南部の油麻地・広東道地区で15日午後8時39分ごろ、商店と住宅が入る4階建て雑居ビル2階のネパール料理レストランで火災が発生、消防車14台が出動して消火にあたり、まもなく消し止めた。客のうち9歳の子どもを含む男女7人が死亡、11人がけがした。香港紙・星島日報などが伝えた。（写真は東網のキャプチャー）

　レストランでは出火時、9歳の子どもの誕生パーティーが開かれていた。死者は9～40歳、負傷者は13～46歳の男女で、いずれもネパール系の一族だったという。消防などによると、レストランのドアの外に置いてあったろうそくが倒れ、火が近くの壁に燃え移った。黒煙が立ち込めて、店内の客が逃げ場を失った。4人は、店の窓から飛び降りてけがしたらしい。

　近隣や階上の住宅にも煙が入り、住民が慌てて避難した。階段室が煙で充満したため一部が逃げられず、部屋に戻り消防隊に助けを求めた。

　消防と警察は、出火原因の詳しい調査を始めた。また、レストランが営業許可を得ていたかも調べている。現場の雑居ビルは、住民の多くがネパール系だったという。