22020年11月02日常 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国江蘇省蘇州市の常熟農商銀行金融科技(フィンテック)本部で、職員が集団で肺疾患となる事件が起きた。10月29日までに106人で肺の結節が確認され、3人が肺がんと診断された。(写真は百度のキャプチャー)

 職員によると、昨年5月に同本部が、内装工事が終わったばかりの事務所に転入したが、室内で強烈な異臭がした。その後、出勤時間内に再び内装工事が行われたが、この時も強い刺激臭がした。肺疾患との関わりが疑われている。

 蘇州市の医療機関が調べたところ、今年8月までに職員多数で肺の結節が見つかり、職員に動揺が広がった。大学卒業直後の女性職員が9月に検査を受けたところ、肺の結節が6月時点の2~4ミリから6ミリに拡大していた。

 同本部は事業を続けており、職員は連日の残業を強いられている。一部の職員は病院を懸念し、防毒マスクを着用して出勤しているという。

 同銀行は、事務所の転入前、第三者機関に空気の検査を依頼したところ合格だったと説明している。ただ、肺結節患者が見つかった後、定期健康診断でコンピューター断層撮影(CT)を始めた。また、空気清浄機も設置したという。

 中国青年報によると、同本部は産業パーク「蘇州2.5産業園」のM3棟内にある。職員がネット上で、事務所の閉鎖と職員の移転、空気の質に対する検査の実施のほか、施工をめぐり内装業者と銀行に癒着がなかったが調べるよう呼びかけている。