中国軍機による台湾周辺の飛行が常態化している。台湾の専門家は、近く戦争が起きる可能性は小さいとしながら、中国軍は長期的な戦略の基づき行動しているとして、警戒を呼びかけた。台湾・中央通信社が28日伝えた。

 中国軍の台湾周辺への飛来は、9月16日以降、27日で25回目。中国軍に詳しい台湾の専門家、キ(ニの下に介のあし)楽義氏は、台湾が独立に向けた具体的な動きをしておらず、中国側に政治的な口実がないとして、短期的に戦争が起きる恐れは小さいとした。中国軍は、演習を通じて予定戦場の情報を収集し、台湾攻略計画の策定に役立てているとみられる。

 また、中国軍の飛行の常態化は、台湾軍による海空での演習の空間の場を狭める目的もあるとみられる。専門家は、中国軍がすぐに台湾を侵攻すると誇張しないよう求める一方、台湾国民の抗戦意識を高める必要があると述べた。

★参考情報★
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