22020年10月29日毒 四川省楽山市五通橋区で、化学工場2カ所から有毒な気体が漏れ出す事故が、2カ月以内に2回も発生した。爆発の危険があるとのうわさから、一時、住民が約30万人が自主避難する騒ぎも起きたという。ニュースサイトの騰訊網が伝えた。(写真は騰訊網のキャプチャー)

 28日の報道によると、同区永祥路地区にある廃業した化学工場で今月12日、爆発とともに煙が上がり、刺激臭が漂った。現場にいた作業員は直ちに避難した。爆発とともに出た黒い煙が区内全域を覆い、さらに有毒な気体が漏れ出る恐れがあるとして、住民の一部が避難した。当局は、有毒な気体の漏出はうわさだとして打ち消した。

 8月20日にも、区内3大化学工場の1つから白い煙が出て区内全域に漂う事故が起きた。当局は当初、有毒気体の漏出など異常はないとの発表を繰り返したが、世論の圧力に負け、有毒が塩化水素が漏れていたことを認めた。

 五通橋区はリン鉱石や塩化マグネシウムなどの鉱物資源が豊富で、多くの化学メーカーが進出している。区内の化学工場付近で働く住民が2013年、塩化水素に中毒する事故が起きた。現地当局は、有毒気体の漏出に抜本的な対策を行おうとしないという。

★参考情報★
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